むりむりちゃん日記

私が孤独なのは私のせいではない

こけし通信

今日ポストの中にこけしがありました。
ゴールデンウィークに山形に旅行に行った妹からの「こけし通信」でした。

f:id:murimurichan:20180508211215j:plain

山形のおいしいものや景色のきれいなことがいっぱい書いてあって、こけしも妹もかわいいすぎるな~。

f:id:murimurichan:20180508211232j:plain

妹は私のこけし好きを知っていて送ってくれたのです。

ポストの中にこけしが転がっている光景は、なんかワクワクするのにおとぼけでウケました。
明日再現して写真撮ってこよ~

祝・奈良大好き記念連載③最終回 ~すばらしいフリー(じゃなくてもいいのに)ペーパーと出会う~

飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん←今ココ!

 おひるごはんの時間なので、見つけたカフェで休憩。

今回の旅は、Cちゃんに「GWは帰らない」と言ったら「じゃあまんなかで遊ぼう!」となり、奈良行きが決まった。

愛知県から来るCちゃんと関西から行く私。まんなかの飛鳥で待ち合わせ。

朝、私が財布を忘れて取りに行ったので30分待たせてしまったけど、

Cちゃんはぜんぜん怒らず観光案内所で情報収集してくれていた。

そのなかに、

「これ見て! むりむりちゃん好きそう。っていうか書いてそう」

と渡されたのはフリーのガイドブック(ZINE)。

「かわいいかわいいかわいい! 私書いてそう書きたい」

f:id:murimurichan:20180507154918j:plain

発行は「明日香村」で、「飛鳥京観光協会」って書いてあった。センスある作り手(カメラマンとライター)に依頼してるなあ。

f:id:murimurichan:20180507155114j:plain

このページがお気に入り。かわいい。だいたいこれを見て行った。

f:id:murimurichan:20180507155214j:plain

フォトグラファーの沖本さん。

上手な写真の撮り方が書いてあるページもあってすごい。

フリーペーパーのレベルじゃない。というか言葉とか編集とか、既存の有料ガイドブックより好き。地味だけど丁寧で凝ってる。飛鳥の風景が素晴らしいから、余計なものは要らないと考えているような気がする(推測)。意志を感じる。

写真がきれいで、絵もかわいい。私たちがぼんやりイメージしてやって来た飛鳥を軽く飛び越える風景がいっぱいあってびっくりする。

 

これを見て、飛鳥とは、東海地方でたとえたら奥飛騨みたいだと思った。高山の奥の合掌造りの地域。

関西だったらどこだろうわからん……だからここか! 

っていうぐらい、わざわざ求めていかないと出会えない奥の奥の場所の風景。飛鳥ってこんな場所だったの?

テンション上がるまま、こことこことこことここに行きたい! と、写真を指さしてきめる。

飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺←今ココ!

 

聖徳太子誕生の地らしいです~ 目的はお花の天井画。「往生院」にあります。

f:id:murimurichan:20180507155603j:plain

 

f:id:murimurichan:20180507155624j:plain

f:id:murimurichan:20180507155645j:plain

 かわいすぎる~

飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳←今ココ!

 

 

f:id:murimurichan:20180507155808j:plain

子どもが、知りたい知りたい!って泣いてた。

私はCちゃんに教えてもらう。

モアイ像を思い出した。

f:id:murimurichan:20180507155911j:plain

 

f:id:murimurichan:20180507155938j:plain

あすかルビーいちごのソフトクリーム。フローズンのいちごをごりごり削っていれてました。おいしい~

飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳~甘樫丘←今ココ!

 

飛鳥川に沿ってぐんぐん自転車をこいでいたら気持ち良すぎてごきげんになる。そしてひらめいた! これはオランダだ! 

川(運河)と民家と山と野のなかをぐんぐん自転車で行く。オランダでアムステルダムから郊外に向かう電車から見た景色だ。それを私は今自転車で走っている! オランダで自転車に乗るのはひそかに憧れたけど、ひそかに憧れてたこともこのとき知った。それぐらい心が解放されて自由だった。

そして、甘樫丘はすばらしかった。額田王が見た景色もあるかなあ。

(さっき自転車をこぎながら、「茜さす紫の行き標野ゆき野守は見ずや君が袖振る」の歌を思い出したから。)

f:id:murimurichan:20180507160254j:plain

f:id:murimurichan:20180507160506j:plain 

飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳~甘樫丘~水落遺跡 ←今ココ! 車窓見学(自転車)

 

 17:00の返却時間まであと少しだけ時間があったから、水落遺跡に寄る。なんかすごい場所だった記憶! と自転車の上からCちゃんが叫ぶ。

見た目はいつもの半信半疑の「ココ!」。

f:id:murimurichan:20180507160552j:plain

あとから調べました~。中大兄皇子の作った最古の水時計ですって! 額田王もこれにしたがって宮仕えしていたんですって!!

こちらのサイトすばらしいです~。飛鳥女史占いもある。私は斉明天皇でした。男性的らしい。

asuka-japan-heritage.jp

飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳~甘樫丘~飛鳥駅(休憩)~薬師寺←今ココ

最後に行きたかったのは薬師寺の万燈会。

三蔵法師のお祭りの劇と、夜には明かりを灯すらしい。

玄奘三蔵会大祭-薬師寺公式サイト|Yakushiji Temple

f:id:murimurichan:20180507160652j:plain

さっきのフリーガイドブックの写真の撮り方から学んだら、きれいに撮れました。

 

f:id:murimurichan:20180507160717j:plain

f:id:murimurichan:20180507160748j:plain

今年の三蔵法師様。

f:id:murimurichan:20180507160818j:plain

f:id:murimurichan:20180507160853j:plain

天国みたいでした。

 

フリーじゃなくてもいいのにフリーペーパーだったなあ。

フリーじゃなくてもいいのにフリーの古代衣装のコーナーだったし。

すばらしいものや人の手がかかっているものにお金がかかる。沢山は払えないけど、少しだけど払いたいと思う。

旅行者がお金を払うっていうのはその地に敬意を示すということだし、そこで継承している文化を大事にするってことだよな~って思いました。

 

murimurichan.hatenablog.com

 

 

murimurichan.hatenablog.com

 

 

祝・奈良大好き記念連載②~時が違ってもアート~

飛鳥駅~高松塚古墳←今ココ 

 

飛鳥駅のレンタサイクルで自転車を借りて、とりあえず高松塚古墳に行ってみる。

壁画が有名なところ、だったよな~。

自転車を止めて、「壁画(再現)、壁画(再現)♪」と思いながら向かうと、広場でイベントをやっていた! 

f:id:murimurichan:20180507142901j:plain

f:id:murimurichan:20180507143015j:plain

「古代すごろく」とか「古代衣装体験」とかある。

 

おっちゃんたちが、着ていって~と言ってくれる。

着たい! 無料……いいの? 

好きな色を選ばせてもらって、おばちゃんたちに着せてもらう。

袴みたいなのを履いて、羽織みたいなのを上から着る。

「毎年やってるんですか?」と聞くと、「そう! 毎年春と秋。けっこうたいへんなのよ~」と言っていた。そりゃあそうだよ。お金とったほうがいいくらいだよ。

手際よく腰のあたりでひもを結んでくれて完成。

古代人の髪型みたいなカチューシャをつけて、団扇を持つ。かわいい。色がきれい。

こんなかわいいの、作ろうとか、着たいと思うのも今の私たちと完全に同じ。

f:id:murimurichan:20180507143151j:plain

快晴の空と緑の山にカラフルな服がピカピカに映えていました。

 

お礼を言って着替え、いよいよ「壁画(再現)館」へ。

薄暗く、ひんやりとした洞窟みたいな場所。

しかしそこには、ついさっきまでの私たちと同じ人たちがいた!!

f:id:murimurichan:20180507143231j:plain

かわいい! きれい! 

そうそう、スカートみたいな部分のひだがカラフルでかわいいんだよね。袖もたっぷりとしていて、手を隠すんだよね。Cちゃんが、「腰のひもはゆったりめに結ぶって言ってたよね」と嬉しそうに言う。そうそう、全体的にゆらりとした優雅な感じなんだよね! と、興奮して、目の前の彼女たちを友達みたいな気持ちで凝視した。

ここには以前にも来たことがあるし、この壁画(再現)も、教科書でも、これまで何度も見たことがあったのに、こんなにも彼女たちを「人」だと思ったことはなかった。これはすごい経験。ほんの少し、衣装体験をしただけでこんなに実感がわく。こんなに自分のことのように思う。すごいな。

壁画には、男性もいて、四神もいた。お父さんが子どもに玄武のことを一生懸命説明しているのを隣で私も聞いていた。亀に蛇が巻き付いているのか……🐢

 

棺を納める穴の四方八方にこんなにたくさんの絵を、しかも彩色豊かにこだわって描いたなんて。おもしろい。いつだって人はきれいなものが好きで、いい色を出したいと思って知恵を絞ったり情報を集めたり工夫して描いていたんだと思うとみんな一緒で、アートが好きだったんだなと思った。それが「時が違ってもアート」の話。

 

古墳はまるっとしていて上に草と花が生えていて近くで人々がピクニックしていた。

こんなことも、たぶん古代の人と変わらないんじゃないかって思った。

 

f:id:murimurichan:20180507143426j:plain

古墳から見た風景。

 

f:id:murimurichan:20180507143509j:plain

広場にあったオブジェ。玄武!

Cちゃんが、小さい時『ふしぎ遊戯』とか『天上の虹』読んでたな~と言う。私はどっちも全然知らない。読んでみたい。

 

③は最終回です~

murimurichan.hatenablog.com

 

祝・奈良大好き記念連載~ロマンとアートの旅~①

新たに連載を加える・・・。

 

ゴールデンウイークに奈良に行きました。

奈良は好きだけど、こんなに大好きだな~と思ったのは初めてなので連載します。「祝・奈良大好き記念連載」。

キーワードは、アートとピクニックとオランダ。

 

私はフリーの身なので、連載だって自由だなあと思って、順番も好きなように書いてみることにしよ。

 

サイクリングで、飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡(飛鳥宮跡)←今ココ!

「飛鳥deサイクリング」は、私が提案したくせに、

そういえば前にも別の友人としたことがあったな~

とうすく思い出したりして、そのときに高松塚も鬼の雪隠もまな板も石舞台も主要箇所はだいたい周ったよな~な感覚でいたので、盛り上がれなかったらどうしようとほんの少しおもっていた。

 

しかし今回旅をともにしたCちゃんは歴史好き。ミーハーなだけの私とは違う本格派。行きたい場所のチョイスもちゃんとしていて、そのひとつが「板蓋宮跡いたぶきのみやあと*1

 

だった。

「なにそれ?」と言うと、Cちゃんいわく、「大化の改新の舞台で、中大兄皇子とかに蘇我入鹿が殺されたところ」らしい! 日本初のクーデターが起きた場所らしい! クーデター! フー!

 

案内板のままに、大きな道路から外れて少し入ると何もない場所が現れた。何もないけど「ここ!」らしい。奈良あるある。まんなかに井戸のようなものがある。「跡」だけど。

f:id:murimurichan:20180506164319j:plain

訪れる人も多くなく、だいたいみんな同じ緑の自転車でぶらっと寄るという雰囲気。そのうちの一人が、「これが遺跡か~。つまりローマの遺跡みたいなことだよね」。

なるほど! そうか。そういうことか。にわかに気分が盛り上がる。いいじゃんいいじゃん。ロマンチックじゃん。

周りは山と田んぼと家で、訪れる人も多くなく、今なお発掘調査が行われているらしい。一見、往時をしのぶものは何もないような「跡」だけど、周りの山の風景は当時の人々が見ていたものと同じかもしれない。当時は女性の天皇も何人かいたからその人たちも。それはときめく……。

 

井戸の跡のところで4人ぐらいの人たちが、数枚の大きな鏡を持って何かしている。写真を撮っているみたい。うまくいかないみたいで、いろいろしている。

f:id:murimurichan:20180506164619j:plain

ちらちらと目が合うので(私がじろじろ見ているから)、

「何してるんですか?」と話しかけてみた。

(たまに急にあらわれる、好奇心が人見知りを凌駕する瞬間。)

すると待ってましたとばかりに女性に腕を取られて、

「あのね、遺跡に鏡を立ててみたら大きくなって立ち上がるかなと思ったの。それを写真に撮ってみたらどんな光景になるかなって。それを持って行って都会のビルの中で展示したら、すごく面白いと思ったの。でもね、ぜんぜんうまくいかないの!!」

 

たしかにそれは鏡というよりも紙で薄いからうまく立たないのと、数が少ないのか大きさが足りないせいなのかで、井戸の跡がちょこっとだけびよんと伸びただけのものが映っている。

(もしかしたら、死んじゃったじいちゃんがやっていたことと似ているかもしれない。と今思ったのは、その人たちの年齢が祖父と近かったかもしれないけど、祖父も退職後、いろんな写真を撮っていてなかには加工した不思議な写真もたくさんあった。)

「でもおもしろい!」

と叫んだら、「でしょう! そうよね。このままもいいわよね。撮りましょう」

と言われて写真を撮った。

f:id:murimurichan:20180506165227j:plain

 左から二番目の水色の服の人が私。一生懸命撮っている。

f:id:murimurichan:20180506165304j:plain

「顔はいいのよ。足だけでいいの。」と言われる。

f:id:murimurichan:20180506165334j:plain

面白いから手も入れちゃう。

 

これがとても気に入ったらしく、彼女たちは、その後も近寄って来た人や子どもに呼び掛けていっしょに写真に入ってもらったりして、次々に新しい作品が生まれていた。すばらしい~。

 

奈良にはアートがあふれている。まちなかに、山のなかに、野のなかに、あちこちに。

絵が描きたいとか、色を塗りたいとか、きれいにしたいとか、かわいくしたいとか、面白くしたいとかっていうことを、時が違っても立場が違ってもいろんな人が思っていて、実際にしていることが本当にすばらしい。アートは人間の欲求なんだな。

「時が違ってもアート」の話を、次にします~~

 

あ、ちまきと柏餅食べてない。GWがおわっちゃうよ~😿

友達との約束

辞めるとき、元同僚友達とある約束をした。

それは、「人を馬鹿にしないこと」。(ひでえな)

 

私は、人の取り繕っていることや真実を見抜いてしまうタイプで、

彼は、頭の回転が速く対応する力がある人。

それぞれタイプは違うけど、旧態依然すぎる体質の学校と同僚に辟易し、グチを言い合うことが時々あった。べつにわれわれがデキル人というわけではなく(彼はそうだけど)、自分の意見を持っていただけだと思うけど、自分と職場が一体化しているように語ったり、「先生」ということと自分自身が同化しちゃったりしていない人は超レアケース。

だから、職場で浮いたり、嫌われたりする(自業自得かー)。

私は彼の「嫌われ〇〇(自分の名前)」という自虐的自称が好きだった。

 

私も彼も、そういう傾向(人や周囲を馬鹿にする)にある自分のことを知っているから、未来の話をしたときにそんな約束をした。というか、させられた。

私は自分にそれが達成できるとは全然思っていなかったけど、「約束やで!」と言われたから半信半疑でしたがった。達成しなくても、別に近くにいるわけじゃないからバレないだろうしいいかな、と思って。

 

ところが最近、この教え(約束)が生きているなあと思う場面にちょくちょく出会うようになった。

 

馬鹿にする傾向の自分については無反省ゆえに変わってないと思うけど(反省しろよ)、人と話す内容が、そもそも不本意である「仕事について」ではないために、それほど苛立たずに受け流すことができるようになった。

たとえば、そこにいたる理由が私とは違っても、結論が同意できるものであるならばまあいいか、と思える。相手を観察してみると、どうやら中身は理解されていないみたいだな~と見抜いてしまったとしても、私はここにそれ(理由や中身の理解)を求めて来ているわけではないのだからまあいいか、とすることができる。

それは、すべての勝負(理解、分かち合い)をこの目の前の1ヶ所でしようと思っていないからだともいえると思う。

つまり、 依存先を増やす=自立。(熊谷晋一郎さんのお言葉)ですね。

 

さっきタイの友達とやり取りをしていて、彼女が指摘した「寄生」という言葉はピッタリだと思う。

私は仕事に「寄生」していたし、唯一無二の理解者の親友に「寄生」していたし、母や妹に「寄生」していた。

それしかないんだから、そこで結果を出さなきゃ生き甲斐的に困るし、それなら私が懸けたぶんだけ返してくれないと困る。もちろん最低限の私の世話もしてくれ。それは言うまでもないこと。

 

といった姿勢。ヤバい。ハラスメント一直線。

そのうえ、そのタイの友達いわく、

「一方で、『寄生』されている側も、主がいないと生きていくことができない。ふふふ。」

す・る・ど・い。

ザ・共依存

これ、実家滞留時の私と母の関係ね。

 

人を馬鹿にしないことの実行はまだまだこれからなんだけど、そうなりがちな原因と対策が少しつかめたからいい気がしている。

  • この人(場所、こと)だ! という一極集中! → ほどよく距離を置くこと。
  • 1ヶ所に命を懸ける! → 複数の依存先を持っていること

この生き方は、気楽でごきげんで自由です~

ブログもそのひとつなので、ゆるっとこれからもどうぞお願いします~。📚

f:id:murimurichan:20180504230451j:plain

タイの友達が持ってきてくれたキットで作ったグリーンカレーカノムチーン。うまい!からい! うまい~

つかまえたしっぽのこと

今ハイなだけのすごく変な感想かもしれなくて後から読んだらむなしくなるかもしれないけど、大事な感覚のしっぽをつかまえたかもしれないから、忘れないために書いておきます。

 意志を持つとは

 

 最近ずっと、正確には3月のお話会*1からずっと、ひとつのある流れの中にあるような気がしている。

自分で意志を持ってやりたいことを考え、その実現のために行動する という。

働いていた時だってちゃんと意志を持ってやっていると思っていたんだけど、それはまた全然違ったんだなー。

当時は「やりたい」と思うことにしていたというか。嫌な中でも「やりたい」方向になんとか工夫して変えていたというか。それはそれで全然悪いことではなく。

 

ただ、結婚式並みに(何度も言う 笑)、完全に自分だけがとにかくやりたくて周りを巻き込んでまでもやる、という究極の自己満足 をやり通したのは、人生で初めての経験だったんじゃないか!?

 

自問自答のコーナー(しばらくおつきあいください。)
  • (それだけ、「自己満足の追求」が眉をひそめられる傾向にある国ジャパンだとも言えるし、それを内面化してきた自分というのも発見するし、それは同時に無意識に他人にも強いてきたことであるとも言える。……さんざんだなあ、おい。)

  • (つまり、人は、結婚式をするにあたって初めて究極の自己満足を発揮し実現させるっていうわけなのかも。それはそれでいい機会なのかも。)
  • (でもそれなら【初めての自己満足の発現と意識化と実現=結婚式】、それ【自分の意志の発現】をもっと意識すべきだ。
  • (そのこと自体を祝福する! ぐらいの勢いで。あ、だから結婚式って盛大なの? ……ちがう!
  • (つまり言いたいのは、それぐらい普段ゾンビってことなんだけど)、
  • べつに結婚式が最初で最後で唯一の自己満の実現の機会とかじゃなくていいはずだよな~
  • つまりみんなもっと自分の自己満足=自分の意志の発現と意識化をはっきりさせて、ことあるごとに実行させながら生きていたら楽しそうなのに。

f:id:murimurichan:20180504183829j:plain

神社にねこいた。

 

気を取り直して……

 お話会のことを考えると、

そのために動いた経験が今につながっているんです~。

 

・意志を持つとはどういうことか? についての触感みたいなもの。

・そのためには、自分で動かなければいけないんだという苦い失敗と実感。

・意志を持って生きていく流れの中にいると、自分の生活のすべてがそれにつながっているのだという不思議な感覚。

・〈例〉行きたいところに行ったらそれ以上のものを得た。会いたい人に会っていたらその上思いがけない出会いにも遭遇した*2

・つまり、「やりたい」と思って動いている人の流れに沿うように、周りのムードが動いているような錯覚さえしてくるぜ。

 

とりわけ、新しい部屋と引っ越し、京都に通うこと、新しいことが楽しみで、そこに関わっている人のことを考えると楽しくて、ひとりじゃないこともうれしい。変だな。こんなこと今までなかったことだな。

 

 よく聞かれるんです~

 最近新しい人に会うと、 「先生を辞めるの、勇気いりませんでしたか?」とか「公務員辞めるなんて、親御さん心配したでしょう?」と言われる。

私も逆の立場だったら同じことを聞いていたかもしれない。(ホントに?)

少なくとも、私の元同僚のほとんどの人たちは、公務員辞めるなんて気はさらさらなさそうだった。

若い人は、採用試験に受かったらそこでゴールみたいな顔して、講師の先生たちのことを、「あの人はまだ受かってないから」と言って一段低く見ている感じだった。

年配の人たちは最初から公務員みたいな顔していたし、朝も夜も休日もいつも学校にいて学校と一体化していた。

 

公務員は安定職らしい。「腐っても公務員」っていうらしい。部屋を借りるにも苦労なくて最強らしい。そのうえさらに教員だったら信用があって無敵、みたい。50代になったら月収70~80万らしい。そりゃ辞めんわな。

 

でも、そんなに無敵な公務員なのに、不安そうに見える。

たとえば辞めるのを怖がったりするのってなんか変だなあと思う(これは本当に最近の気付き)。

「安定で安心で無敵」なのに、なんか恐れてる。倒産も辞めさせられることもないって自分たちで吹聴しているくせに、「辞めるなんておそろしい!」って私に言ってくるなんて(私に言ってきたのは公務員たちじゃないけど)、すごくそのことが不安で、縛られているっていうことなんじゃないか。それって全然自由じゃなくて不幸じゃないか、って現在無収入の私は思う。……変かな? 

だってそれって、「安定で安心で無敵」なのに、お金と将来の心配をしている っていうことでしょう? お金や将来の心配しないでいいための「安定で安心で無敵」だったはずじゃないのかな。それなのに、全然精神的に安定で安心で無敵じゃない。それ(お金や将来)を失ったら……っていう恐怖にずっと駆られてる。それらを持っている(と信じている)はずなのに、それらを失ったらどうしようという不安をずっと抱えてる。大変すぎる。

そうでなくとも公務員はなんやかんや縛りがきつくて(よく知らんけど。市民の目?)、そのうえ教員となれば「言動に注意せよ」の無言の圧力があって、特に今の時代に政権批判とかしたら逮捕されそうな社会の雰囲気で、自由がないのに、そのうえ持ってるようで持ってないかもしれない「安定と安心と無敵」を疑いながら生きていくって、なんなのじゃ……。

ゾンビちゃん

 つまりそれは、自分の意志どころか、自分っていうものが何か、ぜんぜんわからなくなる流れの中に身を置くということだ。そもそもあいまいであやふやで意志なんてない自分(←経験者は語る。)なんか、社会やお金やシステムという強固に形作られたものの前に、最初から完敗するだろう。そうして人はしだいにシステムに自分を順応させて、組織と自分が一体化して顔が学校(ヤダ!!)みたいになっていく。そういうことなんだなー。

 

だってだって…

 お金なんて働いたらいいだけで、そんなのは難しいことじゃない。

お金がないことは、致命的な問題じゃない。

問題は、自分の意志がない ってことだ。自分がどうやって生きていくか、意志を持って生きるという感覚を知らずに生きていることだ。それは、永遠に不安から逃れられない生き方。

 

 

私に、「先生辞めるの、勇気いりませんでしたか?」とか「公務員辞めるなんて親御さん心配したでしょう?」と聞いてくる人の方が実は不安で、自由じゃなくて、問題を抱えてる。だから私に聞いてくるのかもしれない。何かお告げを聞きたくて? 笑 

なーんてな。私だってわからんよ。働きたいし。

 

でも、日増しに自由な気持ちになっている私は楽しくてたまらない。

こうしていろんなことに気付くことや、いろんな人に出会うこと。

今まで見ていたのに見えていなかったものを発見すること。

新しいこと。

春が楽しいってはじめてよ~。

f:id:murimurichan:20180504184133j:plain

*1:「その後」は考察です~

 

murimurichan.hatenablog.com

 

 

murimurichan.hatenablog.com

 

*2:

 

murimurichan.hatenablog.com

 

移民ロードとYちゃんのこと①

「海外移住と文化の交流センター」~移住坂~コープこうべ鯉川筋元町駅~大丸~メリケンパーク

 

 

4月最後の土曜日、神戸にある「海外移住と文化の交流センター」に行きました。

www.kobe-center.jp

 

 

半分ブラジル人みたいな友達Yちゃんのおすすめで「ブラジル移民祭」に行ったのです。

f:id:murimurichan:20180503001044j:plain

Yちゃんが熱く語ってくれたところによると、

 

神戸港は1908年の第1回ブラジル移民船笠戸丸が出発した記念すべき地らしい。

・「海外移住と文化の交流センター」もすばらしい展示をしている資料館なんだけど、元は、全国からブラジルに移民する人々(日本人)が集まってきて事前に準備をしたり(健康診断や必要書類)、ブラジルのことを学んだりした施設だったらしい。

 

 

そして毎年、「移民祭」では、「ブラジル移民何周年(今年は110年!)」というのを記念してプチ移民体験をするらしい。それはハイキングで、当時移民たちがいよいよ日本を離れブラジルに向かう船に乗るために施設から神戸港まで歩いた道をたどって歩き、船に乗るらしい!!

 

 

Yちゃんは、愛知県にいたころからの友達。

そして、愛知県にいたころからこの「海外移住と文化の交流センター」を訪れていて、現在、ブラジル移民出発の地であるこの地(の近く)で働いていることにも熱烈な縁を感じていて、あと単純にこのセンターが好きで、今も時々行っている(そして泣くらしい)。

Yちゃんは高校生のころからの気合の入ったブラジル好きで、ポルトガル語が話せたりブラジルに行ったりするだけじゃなくて、日本でブラジル人に日本語を教えるボランティアもしていたり、オールラウンド。だから、日本に移住してきたブラジル人のこともよく気にしている。他人事じゃないんだ。

 

私が仕事を辞めてフリーになったから、それをお祝いした夜に「移民祭行ってきたら?」とすすめられた。

実は私も大学院で移民のことについて調べていたことがあって、それ以来「移民」は私のテーマの一つでもあった。

特に、「からゆきさん」のこと。*1

そういうことも忘れてた。

そして今の私はすっかり「移民」なんだった。愛知県からの。大事なことを思い出したな。

神戸って、なんてメモリアルな場所なんだ! 行かなくちゃ。

 

今までもYちゃんに移民祭のこと聞いていた気がするけど、ゾンビだったからとても行けなかった。今回は一人でも行ってみようと思った。

 

まず、「海外移住と文化の交流センター」はすばらしい施設だった。建物かわいい。色かわいい。北野の異人館の近くにある。

f:id:murimurichan:20180503001513j:plain

f:id:murimurichan:20180503001543j:plain

f:id:murimurichan:20180503001609j:plain

祭りは上の階のホールで盛大に行っているようなので、まずお勉強しようと思ってロビーでおにぎりを食べながら館内説明のビデオを見る。

そのあと、これもYちゃんおすすめの写真展「大原治雄写真展 ブラジルの光、家族の風景」(5月6日(日)まで)を堪能した。

f:id:murimurichan:20180503001650j:plain

移民した大原さんの写真による記録。子どもかわいい。奥さんかわいい。信じられないくらいの農村。絵にかいたような農村と子ども。移民の人たちは絶対に苦労していただろうと私は決めつけているけど、このすばらしい光景! 

(外部の私が勝手に決めつける)苦難とはまた別の世界と生活がのこされていて胸を打たれる。

 

2階は当時の「国立移民収容所」(という名前だった。よい印象を与えないので賛否あったみたい)の内部の再現と、解説。共同生活とか共同寝所とか共同浴場とか、虚弱な私には無理なことがいっぱいあったけど、すごく興味深い。ここに人がいて生活していたんだなあと思った。(Yちゃんはこの辺で泣くんだと思う。)

f:id:murimurichan:20180503001755j:plain

f:id:murimurichan:20180503001821j:plain

f:id:murimurichan:20180503001917j:plain

とにかく情報が多いし、映像も多いし、実際の農具やミシンとかの道具の展示、伝えたいことや伝えなきゃいけないことが山ほどありすぎな感じが伝わってきて、一度じゃ無理だなとすぐに悟りました。また来よ、と思って3階、4階へ。図書室とか図工室とか教室とかあって、いい雰囲気。外国の自由なムードがある。椅子とかテーブルの形かわいい。日系ブラジル人の子どもたちが日本語を学んだりしているらしい。市民も使える場所みたい。すばらしい~。

 

資料館の存在もその内容も、とにかくほとんど何も知らなかった。なんで何も知らないまま5年も近隣に住んでたんだろう。移民なのに。私のことなのに。

ゾンビすぎでしょ。

 

一方で、あまり知られていない施設であるというのも事実らしかった。こんなにも充実しているのに。宣伝とかアピールをうまくしたら、もっといいかもしれない。小中とか高の教育機関も社会見学に来る方がいい。関係者だけの施設じゃない。っていうかみんな移民。みんな関係者。(知ったばっかりのくせにえらそう。)

 

移民祭は盛り上がっていた。私は何の関係者でもないのに行ってもいいのかな~と躊躇したけど、別に大丈夫だった。見たかった作文朗読と仮装大会は終わっていて、歌手の方が歌ったり喋ったりしていた。

ブラジル人はお話を全然聞いていなくて ずっと喋っている からびっくりする。でも歌の時、一緒に歌い、踊る。喋ってしまうのは悪気なくて、そういうものっていう感じ。そのあとの港までのハイキング~乗船についての大事な説明も聞いていないので注意されてる。

 

100人ぐらいの人がいたけど(たぶん)、無関係者は私だけで、みんな家族か知り合いっていう感じだった。あらかじめグループ分けがされていて、グループごとに歩くらしい。私はどうしても歩きたかったから、何となくいちばん後ろについていく。話しかけられるか、話しかけるか? と思っていたけど、勇気がなくてただ歩く。話しているのを聞いていたら、船からテープを投げるらしい。見たい!

f:id:murimurichan:20180503002143j:plain

「移住坂」を下っているところ。

f:id:murimurichan:20180503002220j:plain

「移住坂」を振り返る。上の方の山のふもとに、「海外移住と文化の交流センター」があります。

 あまり同じグループにずっといるのも気持ちが悪かろうと思って、坂を下ったコープで抜かして、鯉川筋で抜かして元町駅で抜かしたら先頭になったからもう自分だけで歩くことにした。ブラジル人たちはみんな黄色のTシャツを着て陽気に歩くので目立っている。楽しそう。うらやましい。

大丸も通る。どんどん歩く。すごく快晴で暑い。けっこう距離あるよ。移民の人たちはみんな大きな荷物を持ってずっと歩いていたんだろうな。

f:id:murimurichan:20180503003248j:plain

彼らが最後に見た繁華街は三宮(当時)で、最後に見た景色は六甲山だったそうです。グッとくるな……。

 

ひとりメリケンパークに着いた私。

この後もちょっとだけ続きます……。

 

ひとり連載を何本も抱える。かってに……ふふふ。

 

「海外移住と文化の交流センター」と「大原治雄写真展 ブラジルの光、家族の風景」については、こちらのNHKの2年前のサイトが詳しかったです~。

 

www.nhk.or.jp

*1:19世紀後半、家の貧しさから親に売られた娘や、奉公先を逃げ出してきた女性たちが、「日本で身体を売るより海外のほうが多く稼げる」と聞かされ、斡旋業者の仲介で海を渡った。北はシベリア、中国大陸や東南アジア諸国を経て、南はインド、アフリカ方面にまでの広範囲にわたる。山崎朋子さんの『サンダカン八番娼館』(文春文庫)は「からゆきさん」の聞き取りよるすばらしい調査の記録で泣いちゃいます。