祝・奈良大好き記念連載~ロマンとアートの旅~①
新たに連載を加える・・・。
ゴールデンウイークに奈良に行きました。
奈良は好きだけど、こんなに大好きだな~と思ったのは初めてなので連載します。「祝・奈良大好き記念連載」。
キーワードは、アートとピクニックとオランダ。
私はフリーの身なので、連載だって自由だなあと思って、順番も好きなように書いてみることにしよ。
サイクリングで、飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡(飛鳥宮跡)←今ココ!
「飛鳥deサイクリング」は、私が提案したくせに、
そういえば前にも別の友人としたことがあったな~
とうすく思い出したりして、そのときに高松塚も鬼の雪隠もまな板も石舞台も主要箇所はだいたい周ったよな~な感覚でいたので、盛り上がれなかったらどうしようとほんの少しおもっていた。
しかし今回旅をともにしたCちゃんは歴史好き。ミーハーなだけの私とは違う本格派。行きたい場所のチョイスもちゃんとしていて、そのひとつが「板蓋宮跡いたぶきのみやあと*1」
だった。
「なにそれ?」と言うと、Cちゃんいわく、「大化の改新の舞台で、中大兄皇子とかに蘇我入鹿が殺されたところ」らしい! 日本初のクーデターが起きた場所らしい! クーデター! フー!
案内板のままに、大きな道路から外れて少し入ると何もない場所が現れた。何もないけど「ここ!」らしい。奈良あるある。まんなかに井戸のようなものがある。「跡」だけど。
訪れる人も多くなく、だいたいみんな同じ緑の自転車でぶらっと寄るという雰囲気。そのうちの一人が、「これが遺跡か~。つまりローマの遺跡みたいなことだよね」。
なるほど! そうか。そういうことか。にわかに気分が盛り上がる。いいじゃんいいじゃん。ロマンチックじゃん。
周りは山と田んぼと家で、訪れる人も多くなく、今なお発掘調査が行われているらしい。一見、往時をしのぶものは何もないような「跡」だけど、周りの山の風景は当時の人々が見ていたものと同じかもしれない。当時は女性の天皇も何人かいたからその人たちも。それはときめく……。
井戸の跡のところで4人ぐらいの人たちが、数枚の大きな鏡を持って何かしている。写真を撮っているみたい。うまくいかないみたいで、いろいろしている。
ちらちらと目が合うので(私がじろじろ見ているから)、
「何してるんですか?」と話しかけてみた。
(たまに急にあらわれる、好奇心が人見知りを凌駕する瞬間。)
すると待ってましたとばかりに女性に腕を取られて、
「あのね、遺跡に鏡を立ててみたら大きくなって立ち上がるかなと思ったの。それを写真に撮ってみたらどんな光景になるかなって。それを持って行って都会のビルの中で展示したら、すごく面白いと思ったの。でもね、ぜんぜんうまくいかないの!!」
たしかにそれは鏡というよりも紙で薄いからうまく立たないのと、数が少ないのか大きさが足りないせいなのかで、井戸の跡がちょこっとだけびよんと伸びただけのものが映っている。
(もしかしたら、死んじゃったじいちゃんがやっていたことと似ているかもしれない。と今思ったのは、その人たちの年齢が祖父と近かったかもしれないけど、祖父も退職後、いろんな写真を撮っていてなかには加工した不思議な写真もたくさんあった。)
「でもおもしろい!」
と叫んだら、「でしょう! そうよね。このままもいいわよね。撮りましょう」
と言われて写真を撮った。
左から二番目の水色の服の人が私。一生懸命撮っている。
「顔はいいのよ。足だけでいいの。」と言われる。
面白いから手も入れちゃう。
これがとても気に入ったらしく、彼女たちは、その後も近寄って来た人や子どもに呼び掛けていっしょに写真に入ってもらったりして、次々に新しい作品が生まれていた。すばらしい~。
奈良にはアートがあふれている。まちなかに、山のなかに、野のなかに、あちこちに。
絵が描きたいとか、色を塗りたいとか、きれいにしたいとか、かわいくしたいとか、面白くしたいとかっていうことを、時が違っても立場が違ってもいろんな人が思っていて、実際にしていることが本当にすばらしい。アートは人間の欲求なんだな。
「時が違ってもアート」の話を、次にします~~
あ、ちまきと柏餅食べてない。GWがおわっちゃうよ~😿