むりむりちゃん日記

私が孤独なのは私のせいではない

祝・奈良大好き記念連載②~時が違ってもアート~

飛鳥駅~高松塚古墳←今ココ 

 

飛鳥駅のレンタサイクルで自転車を借りて、とりあえず高松塚古墳に行ってみる。

壁画が有名なところ、だったよな~。

自転車を止めて、「壁画(再現)、壁画(再現)♪」と思いながら向かうと、広場でイベントをやっていた! 

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「古代すごろく」とか「古代衣装体験」とかある。

 

おっちゃんたちが、着ていって~と言ってくれる。

着たい! 無料……いいの? 

好きな色を選ばせてもらって、おばちゃんたちに着せてもらう。

袴みたいなのを履いて、羽織みたいなのを上から着る。

「毎年やってるんですか?」と聞くと、「そう! 毎年春と秋。けっこうたいへんなのよ~」と言っていた。そりゃあそうだよ。お金とったほうがいいくらいだよ。

手際よく腰のあたりでひもを結んでくれて完成。

古代人の髪型みたいなカチューシャをつけて、団扇を持つ。かわいい。色がきれい。

こんなかわいいの、作ろうとか、着たいと思うのも今の私たちと完全に同じ。

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快晴の空と緑の山にカラフルな服がピカピカに映えていました。

 

お礼を言って着替え、いよいよ「壁画(再現)館」へ。

薄暗く、ひんやりとした洞窟みたいな場所。

しかしそこには、ついさっきまでの私たちと同じ人たちがいた!!

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かわいい! きれい! 

そうそう、スカートみたいな部分のひだがカラフルでかわいいんだよね。袖もたっぷりとしていて、手を隠すんだよね。Cちゃんが、「腰のひもはゆったりめに結ぶって言ってたよね」と嬉しそうに言う。そうそう、全体的にゆらりとした優雅な感じなんだよね! と、興奮して、目の前の彼女たちを友達みたいな気持ちで凝視した。

ここには以前にも来たことがあるし、この壁画(再現)も、教科書でも、これまで何度も見たことがあったのに、こんなにも彼女たちを「人」だと思ったことはなかった。これはすごい経験。ほんの少し、衣装体験をしただけでこんなに実感がわく。こんなに自分のことのように思う。すごいな。

壁画には、男性もいて、四神もいた。お父さんが子どもに玄武のことを一生懸命説明しているのを隣で私も聞いていた。亀に蛇が巻き付いているのか……🐢

 

棺を納める穴の四方八方にこんなにたくさんの絵を、しかも彩色豊かにこだわって描いたなんて。おもしろい。いつだって人はきれいなものが好きで、いい色を出したいと思って知恵を絞ったり情報を集めたり工夫して描いていたんだと思うとみんな一緒で、アートが好きだったんだなと思った。それが「時が違ってもアート」の話。

 

古墳はまるっとしていて上に草と花が生えていて近くで人々がピクニックしていた。

こんなことも、たぶん古代の人と変わらないんじゃないかって思った。

 

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古墳から見た風景。

 

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広場にあったオブジェ。玄武!

Cちゃんが、小さい時『ふしぎ遊戯』とか『天上の虹』読んでたな~と言う。私はどっちも全然知らない。読んでみたい。

 

③は最終回です~

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