祝・奈良大好き記念連載③最終回 ~すばらしいフリー(じゃなくてもいいのに)ペーパーと出会う~
飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん←今ココ!
おひるごはんの時間なので、見つけたカフェで休憩。
今回の旅は、Cちゃんに「GWは帰らない」と言ったら「じゃあまんなかで遊ぼう!」となり、奈良行きが決まった。
愛知県から来るCちゃんと関西から行く私。まんなかの飛鳥で待ち合わせ。
朝、私が財布を忘れて取りに行ったので30分待たせてしまったけど、
Cちゃんはぜんぜん怒らず観光案内所で情報収集してくれていた。
そのなかに、
「これ見て! むりむりちゃん好きそう。っていうか書いてそう」
と渡されたのはフリーのガイドブック(ZINE)。
「かわいいかわいいかわいい! 私書いてそう書きたい」
発行は「明日香村」で、「飛鳥京観光協会」って書いてあった。センスある作り手(カメラマンとライター)に依頼してるなあ。
このページがお気に入り。かわいい。だいたいこれを見て行った。
フォトグラファーの沖本さん。
上手な写真の撮り方が書いてあるページもあってすごい。
フリーペーパーのレベルじゃない。というか言葉とか編集とか、既存の有料ガイドブックより好き。地味だけど丁寧で凝ってる。飛鳥の風景が素晴らしいから、余計なものは要らないと考えているような気がする(推測)。意志を感じる。
写真がきれいで、絵もかわいい。私たちがぼんやりイメージしてやって来た飛鳥を軽く飛び越える風景がいっぱいあってびっくりする。
これを見て、飛鳥とは、東海地方でたとえたら奥飛騨みたいだと思った。高山の奥の合掌造りの地域。
関西だったらどこだろうわからん……だからここか!
っていうぐらい、わざわざ求めていかないと出会えない奥の奥の場所の風景。飛鳥ってこんな場所だったの?
テンション上がるまま、こことこことこことここに行きたい! と、写真を指さしてきめる。
飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺←今ココ!
聖徳太子誕生の地らしいです~ 目的はお花の天井画。「往生院」にあります。
かわいすぎる~
飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳←今ココ!
子どもが、知りたい知りたい!って泣いてた。
私はCちゃんに教えてもらう。
モアイ像を思い出した。
あすかルビーいちごのソフトクリーム。フローズンのいちごをごりごり削っていれてました。おいしい~
飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳~甘樫丘←今ココ!
飛鳥川に沿ってぐんぐん自転車をこいでいたら気持ち良すぎてごきげんになる。そしてひらめいた! これはオランダだ!
川(運河)と民家と山と野のなかをぐんぐん自転車で行く。オランダでアムステルダムから郊外に向かう電車から見た景色だ。それを私は今自転車で走っている! オランダで自転車に乗るのはひそかに憧れたけど、ひそかに憧れてたこともこのとき知った。それぐらい心が解放されて自由だった。
そして、甘樫丘はすばらしかった。額田王が見た景色もあるかなあ。
(さっき自転車をこぎながら、「茜さす紫の行き標野ゆき野守は見ずや君が袖振る」の歌を思い出したから。)
飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳~甘樫丘~水落遺跡 ←今ココ! 車窓見学(自転車)
17:00の返却時間まであと少しだけ時間があったから、水落遺跡に寄る。なんかすごい場所だった記憶! と自転車の上からCちゃんが叫ぶ。
見た目はいつもの半信半疑の「ココ!」。
あとから調べました~。中大兄皇子の作った最古の水時計跡ですって! 額田王もこれにしたがって宮仕えしていたんですって!!
こちらのサイトすばらしいです~。飛鳥女史占いもある。私は斉明天皇でした。男性的らしい。
飛鳥駅~高松塚古墳~おひるごはん~橘寺~板蓋宮跡~石舞台古墳~甘樫丘~飛鳥駅(休憩)~薬師寺←今ココ
最後に行きたかったのは薬師寺の万燈会。
三蔵法師のお祭りの劇と、夜には明かりを灯すらしい。
玄奘三蔵会大祭-薬師寺公式サイト|Yakushiji Temple
さっきのフリーガイドブックの写真の撮り方から学んだら、きれいに撮れました。
今年の三蔵法師様。
天国みたいでした。
フリーじゃなくてもいいのにフリーペーパーだったなあ。
フリーじゃなくてもいいのにフリーの古代衣装のコーナーだったし。
すばらしいものや人の手がかかっているものにお金がかかる。沢山は払えないけど、少しだけど払いたいと思う。
旅行者がお金を払うっていうのはその地に敬意を示すということだし、そこで継承している文化を大事にするってことだよな~って思いました。