むりむりちゃん日記

私が孤独なのは私のせいではない

◇京都の「世界文庫」に行きました。

いくつかの出来事がありました。

 

~今後の「むりむりちゃん日記」ラインナップ~

◇大阪・淡路の「ずぶの学校」の「種まき祭」に行きました。

 

◇京都の「世界文庫」に行きました。

 

◇考え事してました。

 

◇かっこいい男の子に出会いました。

 

◇新しい部屋の各部の計測をみんなでしました。

 

◇新しい部屋のコーディネートをしてもらいました。

 

 

順不同で書いてきま~す。

 

◇京都の「世界文庫」に行きました。

 

週末に、京都にある「世界文庫」に行きました。

6月から通うことにした「学校」のようなもので、私のように文章を書きたい人だけではなく、さまざまな人が集まってくる、と聞いていた。

私は、場所と締め切りと読者とサポーターと友達を求めて(求めすぎ?)

通うことにした。

面談時の校長先生とのお話で、「毎回文章を持っていってみんなに配る」ことに決めたから、小説風のものを何回も書き直し、仕上げて行った。

イムリミットで切り上げたので(言い訳)、2日前にプリントアウトした後はもう読めない気分で、人数分の20枚をかばんに入れた後は存在を忘れることにした。

 

もう一つ持っていくべきものは「名刺」で、これが難関だった。

「名刺を作らねば」とは3月に退職してから考えていたことだけど思いつかず、

もう鞍馬口まで来てしまった。その時点で15:00。(授業は16:00~。)

 

カミングアウトのやり方

 

私は、この5年間ぐらい考え続けている、人権のことを書きたいのです。

小説かエッセイ。

でも、人権とかハラスメントとかフェミニズムとかジェンダーのこととかを人前で口に出して言うことに関しては経験があって、その場が微妙な感じになったり、聞き手を困らせたり、時には嫌がられたりすることがあることは知っているし、しんどい話題なので難しいことはわかっているけど、私はやっぱりそのことが書きたいし、「早く仲良くなる」(のなんて普通に無理なはずだと思ってるけど)ためには特に、早めにそういう嗜好(ライフワーク、私のしごとだと思っていること)であるということをカミングアウトしておいたほうが話が早いと思うから、それを名刺や自己紹介や作品で示していきたい というのが私にはある(って書いているうちに気付いた)。

 

書くことも生きることも、私にとっては身を売ったり(飾り窓*1的世界観。プロスティテュ―ション。感情労働。)血を流すことなので、そういうことをしているし、したいんだということを初めからカムアウトしたかった。

なんかもう、そうじゃないのはいいやっていうか、そうじゃないような場所にずっとずーっといて隠れキリシタン(比喩です。やりたいことと、職場&仕事の乖離が激しく、自分の信条を殺せないくせに殺し、踏み絵を踏む思いで働いていた笑。)だったから、もう隠れるのしんどいし、ここではたとえキリシタンっていうことを公言しても(キリシタンじゃないけど)、迫害されたり拷問とか処刑とかされないはずだから(←キリシタンの歴史好き。『沈黙』好き。)隠れたり我慢したりするのとかそういうのはやめたい。

ていうか、そんなことより、私には時間がないんじゃ……。 

切迫してるんです。

 

それでも、どうやってこの重さのまとわりつくトピックを説明したらいいのかとか、(やっぱり受け入れてほしいとか)、そういうことも含めて自分の見せ方がわからないまま歩き、現実的切迫感(この時点で15:20)とまったくそぐわない、かわいくて優雅な喫茶店『さらさ』に飛び込み画用紙を開いた。

(アーティストぶるのはやめない。)

(……焦れよ!)

クレヨンで画用紙に名刺の枠をかいたら、クレヨンマジック✨で(ややこしい)なんかいい感じになったし、

まんなかに昨日付けた名前を書いてみてもグッドなかんじが続くし、この勢いに乗じようとへたくそな字で(クレヨンは字へたになる)

「かいているもの・・・エッセイ⇔小説、絵、差別、人権、ハラスメント」と書いたら一気に呪い感出て、怨念のこもったプラカードみたいになった。

(こもってるけど。)

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こわい…。

でもやめれない……。

いくらユニコーンの絵を描いても挽回は無理め……

ってこともわかるのが、マイ強固な社会性。

 

結論→人権とかフェミとかハラとか、かわいくポップに真剣にやっていきたいんだな私は。

そういうの、考えよ。そういう名刺。作品も。

い・ま・わ・か・っ・た。

それで、未完成な謎のスケッチブックを抱えて教室のドアを開けたのでした。ジャーン。

 

ドアを開けた時の最初の印象……か・わ・い・い!!!

みんな女性で(あとからひとり男性)、みんなお洒落で、みんなかわいかった。

「こんにちは」って自分が言ったかどうかわからないけど、みんなが一斉にこちらを見て、「 」と言った声をよく覚えている。

声も、服も表情も存在も、すごくカラフルで目を奪われました。

(うれしくて、あちこちじろじろ見ました。)

そこら中から、なにかをしたいと思っている女性たちの意志と意欲が放たれていました。

いいかもしれないと思った。

書きながら泣けてきたよ今……こわいよ自分。ここ外だよ。

 

・(やっぱり)外の世界がいかに男性社会かってこと。

・そのことにさらされて、慣らされてきたんだってこと。

 

そんなことあるわけがないし、あってたまるかと思ってたことだけど、やっぱりあったのだ。悔しいけど、そのことがこんなにこの一瞬でわかった。

ここにいる人たちの話を聞きたいし、一緒に話したいし、書きたいと思った。

教員時代、やらされるのもやらせるのも大嫌いでいつも全身で拒否を発信していたグループワークを、この私が初めてやりたいと思った。

意志と切実な思いのある人々と一緒に、お互いのことを話したりみんなで考えたりするのはなんていいだろう、ということがすぐに想像できたから。

 

ドアを開けた時の最初の風景を、私はきっと忘れないと思う。

 

自己紹介を聞いた。

お店を出したい人や詩を書いている人、絵本を出版したい人、音楽を通して世代を超えて地域のつながりを作りたい人、デザインや写真が得意な人などさまざま。

私は、カミングアウトの仕方に答えが出ないまま前に立った(これ今の課題っす)ので、それをそのまま言って、あとは切実に、「読者が欲しいです」と言ったら、どこからかすぐに「なるよ! 読者! なるなる!!」という声が聞こえた。

顔を上げると、他にもみんなうなずいてくれたり、にこにこしたりしている。

え、こんなにすぐにいいよって言ってくれるの?

こんなにみんなやさしいの? すごすぎ。

 

終わってから、みんなでごはんを食べに行った。

近くに座った人々とお話しする。

私は、人の話がきけるのがうれしい。

みんなやさしくて、配った小説の紙を、「読みますね」と言ってくれたり、

私の描いた変な絵や無理やり付けたペンネームも褒めてくれる。

褒めるのが上手ですごく申し訳ないのでそう言うと、

「ここは褒める場所や!」と言われる。

応援しあえばよくて、みんなそれぞれにどんどん発表していくのが大事、と教わる。

そっかーそうだよなあ。

隣で、ずっとたくさんほめてくれた方が、「ほんとにいいと思ってるから褒めてるんですよ~」とにこにこしながら言ってくれる。

隠れなくて、いいのかもしれない。

 

終わってから何日かたつ間に、何人かの方が私の書いた小説(と言い張る笑)の感想を送ってくれた。

すごくうれしい。やさしい言葉をたくさん書いてくれた。

ツイッターをフォローしてくれたり、メッセージをくれたりもする。

すごい! 

反応を示していくって本当にありがたくて大事だと学んだ。私もまねしたい。

 

「世界文庫」で出会った海野あしたさんのブログです。

lineblog.me

 

ポップでかわいい文章だなー。

たくさんの人とお話してる。

「文豪ガール」って言われた~

「かわいこちゃん」ってかわいい。

友達づくりの悩みもおんなじ……。

ちなみに上の私の文章中の励ましの声も、いっぱい、by海野さんです。

 

書きます~ ✎