むりむりちゃん日記

私が孤独なのは私のせいではない

離任式で考えていたこと

離任式シリーズも今回で終わりです笑。もう次に進みたいですね(飽きた)。

 

  • 退職記念お話会=試合
  • オランダ=海外遠征
  • 離任式=大会

 

と設定してきた私にとっては、優勝する気満々でのぞみました。

思えば、授業=練習試合、のようなものだったので、毎晩どことなく気が休まらないでいたのは無理のない話です(注 消化試合あり)。

 

ステージで開口一番、「優勝しに来ました」って言おうかな、とか、

そうは言っても終わった後でこっそり話しに来る子がいるかもしれないからそしたら一緒にお菓子でも食べたらいいし、

とか思って、あ、お菓子お菓子、ってオランダで買ったものを鞄に入れたり、

そうは言っても4か月ぶりに会う同僚(嫌いな人は除く)と話ぐらいできるでしょう私と話したいでしょう、

そうでなくとも仲良しの友達とはお茶ぐらいできるでしょ、、、、、

とかあれこれ思って楽しみで、つまり楽しみすぎてほとんど一睡もできなかった。超繊細。

 

時間通りに着いて、思った通り何人かの同僚に声かけられてご機嫌に会話をし、事務室の前に着いたら、よかれと思った事務員さんに校長室へと促されつつ

(私はゆるやかに嫌がり)

連絡され、校長室のドアから出てきた新と旧校長に険しい声で呼びつけられた。

中に入ると何人かの離任者が既にいたけど、私だけさらに呼びつけられて新校長の前に立たされる。

「今日先生が来られることになったのは、校長先生(旧)のご厚意なんだから、そこのところわかってるでしょうね? どんな話をしたらいいかとかそういうこと」

(翻訳します。:「自分たちのパワハラを暴露するなよ」という脅し。)

 

ショックだった。

最後の最後までこんなことしか言えないのか、ただ単にお世話になりましたとかさ、言えないのならせめて黙っててくれ。

悲しいし、衝動的な怒りも沸くし、そういった色んなことがごちゃごちゃになって襲ってきたけど、これで出られなくなったらいけないと思って我慢した。

 

「生徒たちは新学期頑張ろうという気持ちになっているんですから、そういう気持ちをくじくようなことのないように。」

その馬鹿馬鹿しく無意味な文言を新校長が言い連ねている間、私はじっとその顔を見ていた。

彼は三月末まで教頭で、二年前に私と一緒に前任校からここに赴任した、という縁も一応ある。つまり私のことを少なくとも5年間は知っているということなんだよな。

……。

この一連のパワハラで、この人には何も期待していなかったけど、どんな顔でこんなことを言うのだろうと思ってじっと見た。すると、目は潤み、心なしか唇も震えているような様子で、なんか必死なのだった(もう老人だからかもしれないけど)。

急に、かわいそうだなあ……という気持ちが沸き起こる。(すぐ。)

この人は自分よりもずっと年下の一人の女性の言動が怖くてたまらないんだろうなあと思ったら哀れでつらくなり、ここでやりあうのはやめようと思った。すると表情を和らげて、

「まあ、こんなことお願いするのは変なんですが」

と言ってくるからすかさず、 「変ですね」

と返して、なぜだかその時私の背後に来ていた事務長(おじさん)と三人で強引にフハハハハ!!と笑った。

お? この事務長、私の味方するために来たのか? と思ったらすぐに事務長、

「そうですね、その後の予定が詰まっていて時間も無いですしね!!」と言ってきて、私はひとりで、

アア??怒 となる。

いらん言葉、登場が多すぎる。場をわきまえろよ全員。

  • 離任式は、去る人が遺言を言う場。
  • 送り出す人がそれらを拝聴する場。

最後まで、私の尊厳は踏みにじられて悲しかった。

ひとりだなーということを実感した。

 

そのまま連行されるような気分で体育館へ行く。

さすがの私も気持ちがくじけそうになる。

拍手で迎えられるから、笑って入っていく。にこにこだけはしとこうと思う。

 

舞台に並べられた椅子に座る。生徒の顔がよく見えた。

やっぱりちょっとうれしい。いや、だいぶうれしい。全開のにこにこになる。

クラス替えで散らばった私のクラスの子があちこちにいて目が合い、一緒ににこにこ。その中で、私のことを見ようか、見るまいかという複雑な顔がちらほら見える。

事件の発端の人たちだった。それを見たら、やっぱり言えないなあ……かわいそうだもんなあ、と思ってしまった。新校長のときと同じ。

 

本当は、どんな話をしても、最後にこうやって言おうと思ってた。

「嫌なことには『嫌!』と言ってください。この学校には、ちゃんとあなたの話をきいてくれる先生がいるから、大丈夫。」

「嫌!」って言ったから私は排除されたんだけど、「嫌!」って言えない風土を作ってしまったことによって起きた事件でもあったのだから、それだけは言いたかった。そして、少ないけれど、話をきいてくれる人がいることは、この4か月の一連のパワハラで、私が経験したことでもあったから。

でも、なんかその言葉は凶器になるような気もして、あの顔顔顔を見たら言えなくなってしまった。

 

というか、とにかくいつも私が話してきたときのような笑いが起きず、しんと静まり返っていたから、スピーチ自体が伝わってないのかもしれないと思った。

後から考えて思いついたのは、事件を発端とした「病気」と発表された私が4か月ぶりに登場し、しかも他の離任者は皆「転任」なのに私だけは「退職」っていうことに、

ふつうに感じる違和感や得体のしれないようなものが流れた時間だったのかもしれない。(そんなこと何も考えてないか……!)

私はけっこう、「よっ!久しぶり!!」って感じで行ったから、そもそも初めから距離ありすぎ笑。まあいいけど。

 

終わったら疲れちゃって、その後の教員スケジュールが埋まってる時程もつまらなくて、仲良しの同僚の時間が空くのも待っていられずに帰りました。

そうそう。朝、同僚にもらったカードがすばらしくて、とっても気に入っています。

まるで今日一日の暗示のような、象徴的なカード。ファイター。戦士。すばらしい称号。

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 グッバイ!!