むりむりちゃん日記

私が孤独なのは私のせいではない

放浪記 第一章〈1〉

放浪記 第一章

2017年 11月22日 水曜日 本山

 

・ スタバではなしかけられる。

 

仕事に行かなくなってこんなに暇になるとは思わなかった。自分の気分ですべてを決められるのは自由ですごく満足するけど、安定した気分に自信がない私には不安が多い。やっぱり学校みたいに会社みたいに一から十まで全部決めてくれる方が楽なのかもしれない。

 

 

朝5:50に起きて寒くても暑くても外に出てバスに乗って行って、用があってもなくても席に座って、人が話すのをきいて、メモはしたくないから覚えて、覚えられないことは後から人に聞いて呆れられて許されて教えてもらい、道具を持って朝から別に大勢の前に立ちたくなどないが40人ぐらいの前に立って話す。50分たったら合図の音が鳴るから解散して、次の出番までぼーっとしたり反省したりして過ごす。(『当時の私』)

 

 

それでよかったんだと思う。

時々人と話して、持って行った果物を食べて気を紛らわせて、我慢ができそうにないことにはこっそり(っていうかけっこう大っぴらに)文句を言って、やっぱりどうしても我慢ができないときには逃げ出していた。それでけっこうなんとかまわしてたんだよな。

 

社会生活とはそんなもんだと言えばそうで、自分では何ともできない自分の機嫌の悪さやどう取り扱っていいかわからない複雑で変わりやすい精神の問題を、うまくやり過ごすことでなんとかまぎらわせてお金をもらう。深く考えるほど純粋なのは子どもっぽくて甘すぎ。そんなことは自分の時間にやればいいこと。って、本田先生(同僚のおっちゃん)は言うだろうなあ。って、「本田先生」とかいうと、なんかすごく立派な人みたいだ。本当の先生っぽい。

 

次のカラオケに備えて曲をきく。仕入れる? ユーミンいいな! 「リフレインが叫んでる」。

YUKIとか歌ってなかった? と言われる。それもいいな。持ってないから、持ってるCharaで試してみる。代用。とか言ったら怒られるんだろうか。

 

自分で全部を選択するのはしんどい。全部に自分の意志があるわけじゃない。したいかしたくないかさえわからないことがある。日の問題? 全部を自分で決めたいんだけどそういうわけでもなくて、それ以上に、したくないことを強いられるのが嫌なだけだ。

 

仕事をやめていちばん嫌なのは、自分の心が不安にまみれて負けちゃうことで、経済的なとか、将来の、とか、そういうことに負けてまた公務員になるかもしれないということ。別にそれでもいいけど今は嫌だな。怨念を書いていきたいとは思ってはいるけど、暴露、もしたいけど、自分かわいそうみたいなのはやだし、私の方法ってないのか? と思う。文体。あらわしかた。文でも言葉でも歌でも人に話すのでも。

 

 

コンセントってここしかないんですか? 

隣の人にはなしかけられる。

私の足元を指される。

どうぞどうぞ。使ってください。

すみません。

われわれはコンセント難民。

だいぶ放浪記っぽい。

気まぐれに書くのではなく、ちゃんとしたい。朝職場に、休みますと電話するぐらいにちゃんと。自分の気分しだいでやったりやらなかったりしないで、いつもちゃんとしたい。ちゃんと仕事に行っていたように。4年半。っていうか、今までの仕事してきた人生ずっと。 

 

晩年はいつもしんどそうでした。無連絡で来てなかったり、こっちが電話したら不機嫌そうに体調が悪いと言って、しばらくして現れて「今来ました」と言ったり、職員会議なのに年休をとったり、反抗的というか、時間だけいるっていう感じでしたね。授業? とかの中身? についてはよく知りませんけど。管轄外なんでね。教科も違うし。(『教頭談』)

 

 

私は中村文則みたいな純文学みたいなのは書けそうにないから仕方ない。(本当は書きたい。)もう少ししたら書けるようになるかもとか思ってたけど全然ならなくていつも俗物にまみれたようなことしか思いつかなくてそれこそ仕方ない。

西加奈子みたいにどの人についても(人どころかすべての生物、無生物とわず)愛を持って見つめてその人の良いところを見つけ出すとかいう神様みたいなことにもなれそうにない。

いつまでも自分から離れることができなくてその世界の中でぐるぐるまわっているだけだ。

村上春樹カズオイシグロみたいにも全然。言ってることはわかるのになあ。書くには体力がいるとかさ。すごくよくわかる。

 

明日は祝日。休み前のテンション。

軌道に乗るまでは、カレンダー通りに生活しようと思う。

自堕落な(ジゴロ)暮らしにあこがれもするけど、たぶんもたないような気がするし、罪悪感に負ける。自分を責め出す。すぐ就職する。

環境的にいつでもジゴロになれる(ジゴロって何?)のだから、気があるうちに生活を整えたい。今まで誰かに決められたスケジュールでずっと生きてきた(そうでもないんだけど)のだから、急に自分で何もかもを決めるのは難しくてすぐに絶望と隣り合わせ。ある程度決められたスケジュールで動いた方が健康によさそう。そういうところ、前回(6~7年前)の二の舞になりたくなくて、頭を使う。

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